煙霧から作られたレンガは、大気汚染の抑制に役立つのか?

以下の記事では、インドで活躍するスタートアップ企業のカーボンレンガ製品を紹介している。彼らの目的は、空気の質が非常に悪い国の一つであるインドの都市の空気をきれいにすることにある。そしてさらに、持続可能な方法で建築開発の一歩手前を作りたいという望みである。

以下の写真は、煙霧から作られたレンガである。

排ガスから出る黒いスス(Black soot)は、カーボンレンガの製造に使用される。この企業の創業者たちは、大気汚染を減らすための新しい解決策を私たちにもたらし、おそらく持続可能な建築物の新時代における潜在的な解決策となるだろう。しかし、空気中の小さな塵から、どのようにして床タイルや セメントを製造するのだろうか?そして、これは本当に世界で最も大気質が悪い国に違いをもたらすのだろうか?

では、なぜインドの大気は悪いのだろうか。まず、家庭からの排出活動であるが、多くの人が家の中で木材や動物の糞を利用して調理しているため、多くの煙が発生する。次に、交通による排出源である。2003年以降、車両の数は4倍になっている。大気汚染に関連する病気によって、インドでは毎年100万人以上の人が亡くなっている。この数字は、アメリカの10~20倍である。良いことは、カーボンレンガが短命であるということである。空気中に数週間だけ残るのである。二酸化炭素とは異なり、何世紀にもわたって地球温暖化を引き起こす無色の気体である。したがって、排出源で黒い煤を防ぐことは、考えるべき解決策になり得る。それが、建築家でありカーボンレンガの発明者でもあるTejas Sidnal氏の大きな貢献だった。

ブラックカーボン(Black carbon)粒子は、化石燃料の燃焼から生まれる。 大量のブラックカーボン粒子が排出されることで、インドの都市部の空は深刻な汚染状態になる。ブラックカーボン粒子は呼吸器系への影響、農作物の収穫量の減少、地球温暖化の原因となることが知られている。

Tejas Sidnal氏はカーボンレンガの発明者であり、廃棄物から生産される商業製品を作ることを目的として2020年に「Craft Design」を立ち上げた。Tejas氏の炭素源は、ほとんどが黒いスス源を排出する企業と、それを安い燃料として販売することが多い企業からのものである。黒いススを原料とするカーボンタンヤは、他のレンガのように高温の窯で焼成する必要がないため、その製造工程に多くのエネルギーが必要ではなさそうだ。

Tejas氏の組織が製造の注文を受ける。製造工程は他のレンガの製造とほぼ同じで、セメント成分の一部だけをカーボンブラックに置き換えて進めている。製造装置では、白大理石粉末やカーボンブラックなどをモルタルミキサーに入れ、30分ほど機械が回転して混練するそうである。

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